ー‘のぶ’の 俳句習作室 −
本牧のコンテナヤード晩夏なり - 一郎
2008/09/01 (Mon) 17:18:27
本牧港は横浜にあります。
わたしは一年で今ごろの時季も好きです。
Re: 本牧のコンテナヤード晩夏なり - のぶ Home
2008/09/03 (Wed) 22:12:32
一郎さん 今晩は。
お句のコンテナヤードの景と晩夏は良き響き具合にて好感です。明るさの中の少し物憂い詩性を感じました。
但し お詠みになった時期が今であれば「晩夏」の季語は使えませんから、7月末か8月初めにお詠みになった事にしておきましょう。
理由は先日の麗さんのお句の時に申し上げた通りです。
でも実感として今を晩夏と詠むのはよく分かりますから矛盾を感じますが、歳時記に従うしかありません。当然として読者もまた歳時記に従って鑑賞します。仕方ないですね。
私は、例えばまだ暑い盛りに微かな秋の気配を感じるのが初秋となっている8月の詠み方だと思う事にして自身を納得させています。
念の為ですが、歳時記での分類は今年を例にすれば大まかに以下となります。
初春 2月(立春4日〜)
仲春 3月
晩春 4月〜5月4日
初夏 5月(立夏5日〜)
仲夏 6月
晩夏 7月〜8月6日
初秋 8月(立秋7日〜)
仲秋 9月
晩秋 10月〜11月6日
初冬 11月(立冬7日〜)
仲冬 12月
晩冬 1月〜2月3日
Re: 本牧のコンテナヤード晩夏なり - 一郎
2008/09/04 (Thu) 15:45:17
拙い句に好感いただき、うれしいです。
夏の終わりは、何となく時の永遠を感じ
たりします。
歳時記における季節の分類についての解説、
ありがとうございました。
ある本で読んだことがありますが、以前は、
朝顔や西瓜が秋の季語だったとのことで、
かなり実感から離れていると思いました。
歳時記が「郷愁の中の時間」と嘆く俳人も
いますよね。
しかし、俳句というこの定型詩の伝統は、
尊重したいと思います。ド素人の分際で
生意気なことを言いました。
Re: 本牧のコンテナヤード晩夏なり - のぶ Home
2008/09/05 (Fri) 01:04:49
一郎さん 今晩は。
「朝顔」「西瓜」は今も初秋(8月)に分類されていますよ。
「朝顔」は8月が盛り、「西瓜」の旬も8月7日(立秋)過ぎですから どちらも8月(初秋)の季語に分類されているのは実際の通りなのです。
ただ8月を初秋と呼ぶ事が実感とのずれを感じる事に問題があるに過ぎないと言えるのでしょうね。
でも8月は暑さの中に秋の兆しが芽生え出す時期だから初秋と解釈すれば、ま〜納得出来なくはないかも知れません。他の季節でも同じ事が言えるでしょうね。季節感の先取りは俳句の真髄の一つに通じるところがあるとも言えるのです。
Re: 本牧のコンテナヤード晩夏なり - 一郎
2008/09/05 (Fri) 13:34:42
のぶさん
丁寧な解説、感謝します。
「季節感の先取り」という大事なキーワード、
しっかり受けとめました。一郎
遠慮なく音色誇示して蝉時雨 - 一郎
2008/08/19 (Tue) 15:58:50
楽しかった夏休みも終わってしまいました。
Re: 遠慮なく音色誇示して蝉時雨 - のぶ Home
2008/08/23 (Sat) 11:06:43
一郎さん こんにちは。暫く留守をしていて書き込みが遅くなり申し訳ありません。
お句は蝉時雨の無遠慮な鳴き様を詠んで面白いですね。
ただ「遠慮なく音色誇示して」には一斉に鳴いている蝉声と云うよりも、一匹の蝉の鳴き声のような雰囲気を私は感じますので 蝉の具体名の方がと思いましたが、如何でしょうか。
Re: 遠慮なく音色誇示して蝉時雨 - 一郎
2008/08/25 (Mon) 18:06:41
のぶさん
ご多忙の中、いつもご指導ありがとうございます。
蝉たちは、たった7日の短い命なのだから、
遠慮しないで、おもいっきり鳴いたらいいと
思いました。ミーミーぜみ、あぶらぜみ。
今も蝉が鳴いていますが、元気がないです。
夏の終わりを感じます。
足跡を波消し去るや夏の果て - 麗
2008/08/20 (Wed) 13:45:56
まだまだ残暑厳しいこの頃です。お元気にお過ごしでしょうか?でも朝とか夜の涼しい時には、我が家の虫かごの鈴虫が鳴きだします。秋ですね。
御前崎の海に行ってきました。年甲斐もなく。この季節いつも風邪を引かないように海に浸かってきます。
若い人が見たらきっと面白いおばさんだと。
夏の果ての <て>は?必要でしょうか。
よろしくお願い致します。
Re: 足跡を波消し去るや夏の果て - のぶ Home
2008/08/23 (Sat) 11:44:30
麗さん こんにちは。暫く留守をしていて書き込みが遅くなり申し訳ありません。
「夏の果て」は「夏の果」と表記します。
夏も終り、賑わいの去った時期の砂浜と解釈すれば、雰囲気が味わい深く描かれていて良いですね。
でも厳密に言うと季語で言う「夏の果」は立秋直前の頃ですから、8月に入って数日の頃の事になります。夏休みの真っ最中にて海水浴も一番盛んな時期ですから、賑わいの去った砂浜を描くのは不自然と云う事になります。
今の8月下旬は初秋ですから 以上の理由から「夏の果」の季語を使う事は出来ないと云う事になりますね。
実感としての夏が終わったと言うイメージで「夏の果」を詠むと、季語「夏の果」が指す季節とは乖離してしまう事になる訳ですが、この事には私も釈然としない思いがなくはありません。
でも8月7日が立秋ですから、以降に夏の季語を使えない事は止むを得ないと納得するしかないのでしょうね。
Re: 足跡を波消し去るや夏の果て - 麗
2008/08/23 (Sat) 21:17:38
のぶさん今晩は。早速にすみません。
大変解かりやすく説明して頂き有難う御座いました。オリンピックも終わりですね。
今月はよくテレビを見ました。今度は秋の句ですね。いつも歳時記をバックに入れて。。。。
夕厨鬼灯ふくみ子を待てり - 菊唐草
2008/08/12 (Tue) 16:36:02
里帰りの子を待ちながらの一こまです。
私自身、子供のころ赤く熟れた鬼灯を、中をくりぬいてよくならしていましたし、親になってからも
子と鬼灯で遊んだものです。
今時分の懐かしい思い出です。
Re: 夕厨鬼灯ふくみ子を待てり - のぶ Home
2008/08/13 (Wed) 12:45:30
菊唐草さん こんにちは。
お盆は帰省の時節でもありますねぇ。私んちも千葉の妹が毎年帰ってきます。
普通なら「子を待てり」だけで「里帰りしてくる子を待っている」との意を持たせるのは無理ですが、「鬼灯」の時期から、また盂蘭盆会の飾り物によく使われる鬼灯ですから、読者にもお盆休みで子が帰省して来るのだろうなと類推出来なくはありません。微妙なところですが、これで良しとしたいと思いました。
また「夕厨」にしみじみとした親心が窺えます。
Re: 夕厨鬼灯ふくみ子を待てり - かたつむり
2008/08/15 (Fri) 09:22:36
「鬼灯」のキュッキュッという音が聞こえてきます。
ご馳走を作ってお子さんを待って居られる、お母さんのお気持ちに共感しました!
Re: 夕厨鬼灯ふくみ子を待てり - 菊唐草
2008/08/15 (Fri) 15:29:56
のぶさん、お盆のお忙しい最中ご指導ありがとうございます。
言葉の背景を、のぶさんのご教示のように私自身深く考えていませんでした。良しとして頂き逆に教えられとても勉強になりました。
かたつむりさん、母親の思いを共感して頂き
うれしいです♪
一服の男の腕片かげり - 菊唐草
2008/08/06 (Wed) 15:15:24
夏日、真夏日、そして猛暑日と暑さはうなぎのぼりです。
のぶさん、皆様お元気に暑さを凌いでいらっしゃいますか。
お向かいのリフォーム中の職人さんが、お茶の一休みのところを詠みました。
道路の片側の日陰に黒ぐろとした腕が印象的でした。
Re: 一服の男の腕片かげり - のぶ Home
2008/08/09 (Sat) 15:31:05
菊唐草さん こんにちは。今年の猛暑続きは異常ですね。今 クーラーの無い私のPC部屋の室温計は34.9℃です!!
この句意ですと逞しい職人の腕に感じられた菊唐草さんの感動がそのまま読者には明確に伝わらないように感じます。
お句の場合は「男」と暈かさずにコメントの通り
一服の職人の腕片かげり
等、「職人」と具体的に明確に詠みたいところと思いました。
Re: 一服の男の腕片かげり - 菊唐草
2008/08/10 (Sun) 15:31:02
のぶさん ご指導ありがとうございます。
「一服の大工の腕片かげり」
としていたのですが 推敲しているうちに
気取った感じになって、、、
「一服の職人の腕片かげり」はずばっと
その景を読者にイメージしてもらえます。
句意のぼんやりした句にならないよう
気をつけていきたいと思います。
Re: 一服の男の腕片かげり - のぶ Home
2008/08/12 (Tue) 11:14:05
菊唐草さんのコメントを出来るだけ活かそうと「職人の腕」とさせて頂きましたが、仰る当初の「大工の腕」の方が更に対象が絞られて、また語感・リズムも前者に比べ明るくてベストだと思います。
語感の事ですが、
「職人の腕」は「ショクニンノウデ」とウ・オ音が多く落ち着いた語感です。
「大工の腕」は「ダイクノカイナ」ア・イ音が多く明るい語感です。またリズムもより軽快にて句意に合っていると思います。
Re: 一服の男の腕片かげり - 菊唐草
2008/08/12 (Tue) 11:31:57
語感、リズムも一句の大切な要素となるのですね。
詳しく分析して教えて頂き、気づいていなかった
ところを気づかせて頂いた感じです。
ありがとうございました。
ふつくらと焼くハムエッグ今朝の秋 - かたつむり
2008/08/07 (Thu) 19:16:53
のぶさん 皆さん 今晩は。
日中は猛暑日が続きます。皆様、ご自愛下さい。
ただ、早朝の散歩時は涼やかな風が吹いて季節の動きを感じます。
散歩の後の朝食は、ゆっくり美味しく頂きます♪
宜しくお願い致します。
Re: ふつくらと焼くハムエッグ今朝の秋 - のぶ Home
2008/08/09 (Sat) 15:53:35
かたつむりさん こんにちは。
緩むことのない猛暑の中、立秋が過ぎましたねぇ。かたつむりさんもどうぞご自愛の程。
お句は猛暑の中ながらも、今朝は立秋と少しほっとする思いが窺えました。
基本的に俳句は一人称の詩。かたつむりさんご自身の今を爽やかにお詠みになっていて好感です。
Re: ふつくらと焼くハムエッグ今朝の秋 - かたつむり
2008/08/09 (Sat) 18:40:25
のぶさん 今晩は。
お忙しい中、ご指導有り難うございました。
これからも、宜しくお願い致します。
肩の汗まっすぐな現場監督 - 一郎
2008/08/06 (Wed) 13:19:34
同級生がビル建設の現場監督をしています。
妥協しない性格なので、損ばかりしています。
Re: 肩の汗まっすぐな現場監督 - のぶ Home
2008/08/09 (Sat) 14:44:00
一郎さん こんにちは。
@肩の汗まっすぐな / 現場監督
A肩の汗 / まっすぐな現場監督
@の場合ですと、「肩の汗」のみで十分にて「まっすぐな」は言う必要がないような感じの上、肩の汗が真っ直ぐに垂れるの意の表現も少し違和感がありますから、恐らくはAのおつもりで詠まれたと思いますが、でも句姿からは「まっすぐな」が上五・下五のどちらを修飾するのかあやふやです。
読者としてはやはり@かAか迷います。(もしもですが、両方共に修飾させているおつもりなら、それは好ましくない語用と言われていますから避けるべきですね)
コメントのままの
肩の汗妥協なき現場監督
だと迷う事はなく明確な句意になりますね。
ただリズム感が悪いので
妥協なき現場監督肩の汗
と 575のリズムに整え直したいところです。
上句・下句が名詞の詠み方の場合 注意が必要です。絶対に駄目と云う訳ではありませんが、中には悪手と言われる姿もあります。初めの内は避けた方が無難でしょうね。
また「まっすぐ」は旧仮名遣いの場合「まつすぐ」と表記しますからお気をつけ下さい。但しカタカナの場合は別です。
此の度のかたつむりさんのお句
『ふつくら』と焼く『ハムエッグ』今朝の秋
が良き例ですね。
Re: 肩の汗まっすぐな現場監督 - 一郎
2008/08/09 (Sat) 17:13:14
のぶさん
親切な添削をいただき、ありがとうございま
した。大変勉強になりました。
ひとたび自分の手から離れたら、その句は一切
の責任を担って、独りで歩いていくのですね。
曖昧な表現は許されないと思いました。
お忙しい中、いつもありがとうございます。
草いきれ豊かな胸のこぼれ落つ - 一郎
2008/08/02 (Sat) 15:47:30
迷いましたが投稿しました。
不謹慎だったでしょうか。
Re: 草いきれ豊かな胸のこぼれ落つ - のぶ Home
2008/08/03 (Sun) 01:36:28
一郎さん 今晩は。
女性の胸を詠んだ句は多くあり、乳房を詠んだからと言って不謹慎と言う訳ではありませんね。
おそるべき君等の乳房夏来る 西東三鬼
は女性の胸をストレートに詠んだ句の中で一番有名な名句です。
また女流俳人の句ですが次のような句も印象に残っています。
水着の胸奔放髪が濡れしより 野沢節子
両句ともに夏の若い女性の奔放さにたぢろぎながらもその健康美を賛歌している好句ですね。
私にも
石鹸玉ぶつかり消ゆる妹の胸 暢一
等と恋人の胸を詠んだ句があります。
挙げた例句のように詩として好感出来る描写にて乳房や胸を詠む事は何の差し障りもありませんが、お句のように草いきれの場所で女性が豊かな胸を露出したとしか思えないような描写だけの句意に真摯な詩性を感じるのは無理ではないでしょうか。
Re: 草いきれ豊かな胸のこぼれ落つ - 一郎
2008/08/06 (Wed) 10:41:39
のぶさん
親切なご意見ありがとうございます。
小麦色したアジアの純真を詠ったつもりでしたが、
下品な感じになってしまいました。
少年の何怖るるや雲の峰 - 麗
2008/07/30 (Wed) 10:54:45
暑い日が続きますが、お元気にご活躍の事と思います。
息子への励ましです。
親にとってはいつまでも少年ですが、少年でよいのでしょうか?推敲もせず又投稿を押してしまいますが(笑)
よろしくお願い致します。
Re: 少年の何怖るるや雲の峰 - のぶ Home
2008/07/30 (Wed) 11:41:57
麗さん こんにちは。
例年であればこれからが一番の猛暑の時期なのに、七月も早くからのこの暑さは異常ですねぇ。麗さんもご自愛下さい。
お句の「少年」ですが、とうに成人となられた息子さんを詠むにやはり妥当でないように思います。
装飾的な部分を詩的に脚色する事は私もよく致しますが、詠もうとする対象の基本的な事実を変えてしまうのは、「俳句は日記」を信条とする限り避けるべきでしょうね。
拙い例ですが
雲の峰息子よ何を怖るるや
等と現実を踏まえて詠む事も可能だと思うのです。
諦めずに推敲々々です(笑)
Re: 少年の何怖るるや雲の峰 - 麗
2008/07/30 (Wed) 16:03:53
ありがとう御座いました。大人の息子を少年と詠むのもやはりおかしいですね。いつまでも子離れができず困りました。もう少し推敲してみます。
雷鳴や太古のままの地球あり - 一郎
2008/07/29 (Tue) 16:11:43
さっきまで、すごい雷雨でした。
ティラノザウルスがいた当時もこんな雷が
鳴り響いていたのでしょうね。
ちょっと背伸びして作ってみました。
「ナノ秒」についてのアドバイス、ありがたく
受けとめました。
Re: 雷鳴や太古のままの地球あり - のぶ Home
2008/07/29 (Tue) 22:50:01
一郎さん 今晩は。
伊勢では昨日でしたが、久し振りに凄まじい雷音を聞きました。
お句の通り太古を偲ぶ思いになるのはよく判ります。
ただ お句は作者独自の思いと言うよりも、一般的な観念性を感じさせる句意ですね。
人は何故に詩を詠むのか。それは自己を表現しつゝ歌いたいからだと思います。
現代の詩型の主なものに現代詩・短歌・俳句がありますが、中でも俳句は境涯詩と言われるほど自己表現する事を特に目的とする詩型です。
例え単なる写生句であっても作者独自の目・心を通した表現が求められます。類想・類句が嫌われる所以ですね。(難しい事ですが…)。
ですから一般的観念的な句意は類想に陥り易く 出来るだけ避けたほうが無難と云う訳です。